タワー読 - 8/28の雑記
積読が増えてきました。
本屋で見かける本はどれも面白そうに見えて、ついつい何冊も買って帰ってしまうのですが、それらが自分の所有する本になった途端、なぜかぱったりと関心が無くなってしまうのです。ギャルゲーでヒロインを攻略した時の気持ちに少し似ているかもしれません。
そんなことをしているうちに、自宅の本棚はすっかり埋まり、今では新たに買ってきた本を直接床に積み上げるようになってしまいました。ちょっと頑張ればジェンガができるかもしれません。
名実ともにまさしく『積読』です。『D坂の殺人事件』に出てきた明智小五郎の家みたいになる日も遠くないのかもしれません。
ただ、僕の部屋の散らかり方の方向性としては、どちらかといえば坂口安吾に近いような気もします。部屋が汚い人、坂口安吾を引き合いに出しがち。
今日買ってきた本の中で最も面白そうなのは『奇想版 精神医学事典』という本です。オタクはみんな心理学や精神医学が好きですよね。僕も好きです。
この本は裏の解説に
五十音順でもなければアルファベット順でもなく、延々と続く「連想」の流れによって見出し語を紡いでゆく、前代未聞の精神医学事典。実用性よりもグルーヴを!
と記されているとおり、精神医学にまつわる多くの事柄を、一見するとハチャメチャな順番に並べてあります。
例えばこの本で一番最初に取り上げられている事柄は『神』で二番目が『隠された必然』なのですが、その次には何故か『アトランティック・シティー上空の空飛ぶ円盤』という項目がやってきます。なんで?
他にも『三つ子』の次に『興覚め』があったり、『小動物幻視』の次に『競艇選手』があったりと、具合の悪いときに見る夢のオールスターみたいな並び方になっていたのがとても愉快で、ペラペラと捲っただけで購入を決めてしまいました。
大学卒業までに読破できればいいなと思います。
それと、本屋で三秋縋の作品を少しだけ立ち読みしてきました。名前は前から知っていたけど読んだことのない作家だったので、期待が半分怖さが半分といった感じでしたが、読んでみた感想としては河野裕や住野よるあたりと同系統の作風なように思います。
この手の作品は主人公の鼻につく感じがどうも苦手で触れないようにしているのですが、今日読んだ『三日間の幸福』もそのタイプでした。
ただ、終わりの方は割と綺麗に幕を引いていて好きです。終わり良ければ全て良しとはこのことでしょう。人生もそうでありたいです。
上に挙げた二名のような作家が好きな人なら存分に楽しめるのではないでしょうか。
そんな感じで今日の日記は終わりです。もうじき夏も終わるということで、休みが明けるまでに、せめて一冊くらいは本を読んでおこうと思います。
どう考えても文学部生の言うことじゃありませんね。さようなら。